日野 ZT ローキャブのトラッククレーン

2015.3
関東近郊、別件で出かけた帰り道。遠回りになるけどいつもと違う道を・・・と進んだところ、あやしい車を発見。
Uターンして近づくとその奥に居ました!
日野のトラッククレーン、ZTです。
1月にまさかのローボーイ前期型を見たばかりですが、こちらもトラッククレーン界・旧型商用車界の珍車
と言って良いですよね!?
昨年の大晦日の記事に上げたウィッシュリスト(wにはありませんでしたが、こちらも長年見てみたかった一台。
ようやく実車を見ることが出来ました。しかも、ナンバーつきの極上現役車!!
上物は加藤。吊り上げ能力は15-20トン級でしょうか?


大型トラックのキャビンをそのままローマウントしただけですね(笑
ベッドレスのショートキャビンは、前期型ハイキャブHEに設定されていた物の流用でしょうか。
しかし、フルキャブなので、ワンサイドキャブに比べたら格段に移住性が良かったでしょうね。
操作性も内装が同社の大型と同じようなので、同社のトラックに慣れていたら直ぐに馴染めそう。
ただし、運転自体はアイポイントが低くフロントオーバーハングも長いので、慣れるまでが大変そうです。
年式は3分割ウィンカーが新車時からの装着品であれば、1970年代半ばから後半でしょうか。
しかし、内装は黒内・装黒シートで中期型の特徴なんですよね。ドライバーズシートは後に交換されたものでしょう。
はっきりとした年式が気になりますが、約40年前のトラッククレーンなのは間違いないですね。
まさか、関東近郊にZTの現役が居るとは想像もしませんでした。
需要がありましたら、別の機会に詳細をお伝えしたいと思います。
冒頭の怪しい車もまた別の機会に・・・
対応してくださった社長さんと奥様、ありがとう御座いました。
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三菱ふそう ローボーイ K900 トラッククレーン

とある港湾で見かけた、三菱ふそうのトラッククレーン、ローボーイです。
久々に見かける3枚フロントガラスのワイド。そしてなんと内側ヘッドライトの前期型!
縞板のサイドバンパーやフェンダーも前期型の特徴だったはず。
モデル名は過去の記事のK1300(K1302)のひとつ下の弟分、K900です。

幅は3.4mと巨大・・・

詳細を別の機会でお伝えしたいと思います。

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- Tag :
- ローボーイ
最古参級8x4トラッククレーン 北関東旧型トラック特集18

過去の記事のローボーイ前期型と、ボンネットクレーンと同じ会社にあった32トン吊りの8K120トラッククレーンです。
最終回トラックじゃないじゃん。って突っ込みは無しの方向でw
自動車ガイドブックを見ると、同年代のふそうの8x4のクレーンキャリアは、8K120と過渡期の8K120A?、そして
K410があり、どれか迷いました。
しかし、ヘッドライトの真上にあるウィンカーの位置と、フロントバンパーの上下の大きさから、
8K120ではないかなと思います。
8K120とK410の違いは玉野建機さんを参考にさせていただきました。(白いほうが同型の8K120)
ローボーイが1960年代後半デビューですが、この8K120はさらに古い1960年代半ば頃のモデル。
今から50年も前のトラッククレーンということになります。
社長さんが東北の港湾から引き上げてきたそうで、錆の進行は酷い事になっていますが、
形として残っていることが凄いと思います。


半分から下は鉄板?で継ぎ接ぎれています。

再びフロントです。
通称『ヘリコプターキャブ』とは上手い表現ですね。
このキャビンデザインは後のルーキー・ダブルルーキと、K201/K252消防車にも影響を与えたような気がします。
キャビン下には大きなマフラーがみえます。

反対側には燃料タンク。

フロントタイヤです。
見事な下駄山タイヤです。
ホイールは前々軸がリベット併用型
前後軸が現在と同じ形。
若干の形状の違いではありますが、その違いが良くわかります。

フロントの足回りは、なんとスプリングの無いウォーキングビーム。
ローボーイのスプリングありのトラニオンに対し、スプリングが無いのでヘタらないし頑丈そうです。しかし乗り心地は・・・

リアも下駄山タイヤでした。
新車時からの当時もの?

リアサスのウォーキングビーム

リベット併用型のホイール。タイヤサイズは総輪11.00-20でした。
ドライブシャフトがはずされていました。はずされたドラシャは上の写真のリアフェンダー上に。
こちらのクレーンは自走はできないようです。

リアのデフやサスペンション等の足回りの形状は、ローボーイのそれと同じように見えました。
この8K120の足回り(シャシーも?)を流用してローボーイは作られたようです。

クレーンの上物は、ローボーイ前期型と同じく、P&H・神戸製鋼で、モデル名はカタログから430TC?だと思われます。
見た目も良く似ていますね。


簡単にスペックです。
--クレーンキャリア-- 8K120
全長 14090mm
全幅 2790mm
全高 3750mm
ホイールベース 4800mm
最小回転半径 11.6m
車両総重量 31050kg
エンジン 6DB10WT型 スーパーチャージャー(?)付
排気量 8.55L
最高出力 220馬力/2200rpm
最大トルク 78kg/1400rpm
最高速 46km/h
--クレーン-- P&H 神戸製鋼 430TC?
吊り上げ能力 31.75トン(作業半径3m)
標準ブーム長 9.14m
ブーム最長 51.81m (主ブーム39.62+ジブブーム12.19)
最後に撮影許可を下さった社長さん、車両の説明をして下さった従業員の方、この度はありがとうございました。
ちなみに、どの個体も『博物館級』ですので手放さないように!と、お願いさせていただきました。
実はここには超高級な最新機械もあったりする会社なのですが、最新機械登場の度に影で忘れ去られていく
古い機械をも大切にする考え方は、見習いたいところですね。
古いのがただ好きという事だけではなく、実際の作業ではアナログゆえリミッター等のしがらみがなく、多少の無理が出来る利点もあるそうです(笑)
以上で長々とお伝えしてきました、北関東特集は終わりになります。
この特集中にも数々の旧型との出会いがありましたので、引き続き旧型メインでお伝えいていく予定です!
p.s.ご協力してくださった、群馬・茨城・静岡の皆様ありがとうございました。

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三菱ふそう ローボーイ 機械式トラッククレーン 北関東旧型トラック特集5

2014/02 茨城県
過去の記事に登場したローボーイです。
今回改めて訪問、ちょうど中にいらっしゃった従業員と社長さんのご好意で、敷地内から撮影させていただきました。
特徴的なデザインのキャビンで、低い位置にあるフルキャブ。
内側ヘッドライト、外側フォグライトの前期型です。
2枚フロントガラスということでローボーイシリーズ内では比較的軽量級のようです。

過去の記事の前期型は油圧式クレーンでしたが、この個体は機械式クレーンでP&H製。
機械式のほうが、よりレトロな雰囲気です。
機械式といえば、沖縄のローボーイは機械式のLINKBELT製でした。

もう一つ特徴的なのが一体型のサイドスカート。
縞板(ダイヤモンドプレート)が綺麗に曲げ加工されて、とても手間がかかっている気がします。

ローボーイといえば、昭和の児童書によく登場し、有名玩具メーカーの殆どからと言っていいほど、
ミニカーが発売されていました。
確か食玩のビッグワンガムにもあった記憶があります。
当時、それだけ性能や見た目のデザインで注目に値するトラッククレーンだったのでしょう。
個人的にも大変興味のある個体なので、次回で更に掘り下げたいと思います。

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